日常よく耳にする頭痛という症状・病気は、日本人の約4割が経験すると言われています。このように非常にありふれた病気ですが、慢性的に頭痛に悩まされている方にとっては、日常生活に支障のある大変厄介な病気です。頭痛専門医として頭痛に対する的確な診断、それに対する治療を積極的に行っています。

「最近、物忘れがひどい」「人や物の名前がなかなか出てこない」など、物忘れがあり、認知症を心配されている方も多数見られます。高齢化の進む日本にとって認知症は非常に大きな問題です。認知症かどうかを的確に診断し、早期に治療につなげることは非常に大切です。認知症専門医として、積極的に治療を行っています。

また、現在、日本人の三大死亡原因の一つが脳卒中です。元気な働き盛りの人を、突然に襲うこの病気は、多くの場合、手足の麻痺や言葉や記憶の障害などの後遺症が残り、継続的な治療が必要となります。適切なリハビリテーションやボツリヌス治療などが行えれば、日常生活における困難さが少しでも軽減できます。さらに合併症に対する治療や生活指導も必要で、そのためには定期的な通院と服薬が欠かせません。

さらに、脳卒中発症前にそれを予防することも大切です。ＭＲＩを用いた脳ドックが注目されています。

他には、めまい、手足のしびれなどの症状をお持ちで、脳や脊髄に異常があるのではないかと不安に思いながらも、どのような診療科を受診すればよいのか、迷われている方も多く見受けられます。

このような状況の中、専門的な診療、治療が提供でき、気軽に通院していただける親しみやすい雰囲気のクリニックを作りたい、という思いで、津市一身田上津部田（三重県立総合文化センター南側）に脳神経外科クリニックを開設いたしました。

院長　小川裕行